~相模原出身の唄うたい「川上大典」のサイト~

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last update.2016-01-17

25. 見えない月

月が生まれ変わる夜の闇に 薄く浮かんだ君の姿
何も言わないまま何処か遠く 僕に見えない月を見てる

ためらいながら呼ぶ名前は いつもと違う響きが残ってた
同じ微笑み、同じ眼差し だけど知らない君が居た

蒼く、蒼く沈む部屋で 君を、君を胸に抱いた
一つ、一つなぞるように 確かにするように

やがて更に深く夜の闇に 溶けて交わる君の姿
滑る髪が放つ、その香りが 僕に見えない君を映す

露わになった心の中 失くしたはずのカケラが光ってた
違う傷跡、違う道筋 重ねた先に君が居た

蒼く、蒼く沈む部屋で 君の、君の吐息がした
少し、少し包むように 熱を帯びるように

蒼く、蒼く沈む部屋で 君と、君と夢に堕ちた
巡り、巡り溶け合うように 心、結ぶように
やがて闇が過ぎる部屋で 君と、君と見つめていた
遠く、遠く見えない月が 二人、照らしていた


■コメント■
またちょっと、ディープめな曲を書きました。 
やっぱり、こういうのも書かないと 気が済まないので…。 
そしてまた、ちょっと月の力を借りました(笑)。
この中で書かれている月は「新月」です。
 
何ていうか、光の中で苦もなく目に出来る物事だけじゃなく
闇の中で瞳を凝らして見つめる事で、見出せる大切なモノも
あるんじゃないかなって思って、こうなりました。
この詩は、僕の好きな村上春樹氏の小説に出てくる夜の感じを
僕なりの感じ方で書いていたりもします。
春樹氏の小説を知ってる人には、果たしてどう映るかな~?