~相模原出身の唄うたい「川上大典」のサイト~

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last update.2018-07-04

05. 「one」

時計の横に置かれたカレンダーは
急なサヨナラを告げられた日から
少し離れた所に今日を示している
二度と逢えない君を残したままで

淋しさだけなんて 今はもう思わない
失くした君は戻らなくても その全てを

離さないよ 忘れないよ これからも僕は
かけがえのない 二人の日々を
渡さないよ 譲れないよ どんなにつらくても
君は大切な人だったから

やがて僕らは 新たな道を歩きだす
あの微笑みも そして涙も 胸の奥に秘めて

離さないよ 忘れないよ 最後まで君が
与えてくれた 一つの気持ちを
渡さないよ 譲れないよ たとえ時間が
あの時に戻せたとしても
変わらないよ 揺るがないよ 何度繰り返しても
二人で探して 見つけた答えを
信じているよ それぞれ別の場所を目指して
進んでゆくと誓った あの日の事を

時計の横に置かれたカレンダーは
灯りを消した部屋の中で ゆっくりと
移りゆく季節と共に明日を示している
また一つ今を思い出に変えながら


■コメント■
僕の知り合いの人に関して起きた出来事があり
僕はその人にかける言葉が見つからなかった。

普遍的な言葉は、いくつもあったけど
僕自身がその人と同じような経験をしてない以上
それは想像だけに頼った上っ面の同情でしかなく
僕の気持ちから外れたものばかりだった。

でも、どうしてもそのままで終わらせたくなくて
何とかして伝えたいと思った結果、 この曲が出来ました。
元にあるのは”物理的に絶対の別離”(=”死”ではなく)。
出来るだけ自分の気持ちに近い言葉を乗せる為に
かなり苦戦して長い期間かけて出来上がった曲です。 
僕にとって、とても大切な曲。